エキナカ誘致新展開 塚田農場プラス、JR新宿駅に期間限定ショップ
商業施設業界に新たな風を吹き込む塚田農場プラスの期間限定ショップが、JR新宿駅のエキナカ商業施設「EATo LUMINE」にオープンする。駅ナカやデパ地下で中食事業を展開する同社は、2024年8月30日から2025年1月31日までの約5か月間、人気の弁当や惣菜を提供する「塚田農場OBENTO&DELI」を出店する。
今回の出店では、「日本ロケ弁大賞」で金賞を受賞した「絶品!塚だまタルタル若鶏のチキン南蛮弁当」や、宅配弁当事業「塚田農場おべんとラボ」の10周年を記念した「塚田農場いいとこどり弁当」など、話題性のある商品がラインナップされる。これらの商品は、塚田農場プラスが長年培ってきた”食材のストーリー”を重視した商品開発の成果であり、美味しさはもちろん、生産者の想いを消費者に伝える取り組みの集大成とも言える。
塚田農場プラスは、2015年の設立以来、駅ナカやデパ地下など多様な販路を活用しながら事業を拡大してきた。特に、2014年に開始した宅配弁当事業「塚田農場おべんとラボ」は、今年10周年を迎え、業界内での地位を確立している。同事業では、ファベックス惣菜・べんとうグランプリやロケ弁グランプリなど、複数の権威ある賞を受賞しており、その品質の高さは広く認知されている。
今回の新宿駅での出店は、これまでの実績を活かしつつ、新たな顧客層の開拓を目指す戦略的な動きと見られる。JR新宿駅は日本有数の乗降客数を誇る駅であり、多くのビジネスパーソンや観光客が行き交う場所だ。この立地を活かし、塚田農場プラスの商品の魅力を広く発信することで、ブランド認知度の向上や新規顧客の獲得が期待できる。
また、エキナカという立地特性を考慮し、弁当だけでなく「特製チキン南蛮」や「塚田農場人気トリオ」などの惣菜も用意されている。これにより、急な食事需要や、「あと一品」欲しい時のニーズにも対応できる品揃えとなっている。
塚田農場プラスの強みは、単に美味しい弁当を提供するだけでなく、食材の調達から商品開発、販売までを一貫して手がける垂直統合型のビジネスモデルにある。自社で開拓した生産者から直接食材を仕入れることで、品質管理と原価管理の両立を実現している。さらに、生産者の「想い」を消費者に伝えるという付加価値の創出にも成功している。
このような取り組みは、単なる中食事業の枠を超え、フードビジネス全体のトレンドを牽引する可能性を秘めている。今回の新宿駅での出店を通じて、塚田農場プラスの事業モデルがさらに広く認知され、商業施設業界に新たなイノベーションをもたらすことが期待される。
商業施設事業者にとって、塚田農場プラスの事例は、食品テナントの新たな可能性を示唆するものとなるだろう。品質と物語性を兼ね備えた商品開発、戦略的な出店場所の選定、そして顧客ニーズに合わせた柔軟な商品展開など、学ぶべき点は多い。今後、同社の動向から目が離せない。以下、株式会社エー・ピーホールディングスのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
店舗概要
店舗名称:塚田農場OBENTO&DELI(イイトルミネ 新宿)
営業時間:8:00~22:00
定休日:なし(イイトルミネの指定日に準ずる)
施設名称:EATo LUMINE(イイトルミネ)
場所:JR新宿駅 B1階 改札内(西改札方面)
イイトルミネ公式ホームページ:https://www.lumine.ne.jp/eato-lumine/