イオンファンタジー、Z世代向け新業態「Feedy Diner&Arcade」を開発 – アメリカンダイナー風の大型複合アミューズメント施設、11月イオンモール茨木にオープン
イオンファンタジー、Z世代向け新業態「Feedy Diner&Arcade」を開発
株式会社イオンファンタジーが、Z世代をターゲットとした新業態「Feedy Diner&Arcade」(フィーディー・ダイナ―・アンド・アーケード)を開発し、2024年11月下旬にイオンモール茨木にオープンすることが明らかになった。約552坪の広さを誇るこの施設は、アメリカンダイナーをモチーフにした飲食区画を併設した大型複合アミューズメント施設となる。
「Feedy Diner&Arcade」は、イオンファンタジーが掲げる中期経営計画(2024年度~2026年度)の国内重点戦略「価値の創出・進化」「未進出エリアへの出店」の一環として位置付けられている。同社は従来、ショッピングセンターを中心にファミリー層向けのアミューズメント施設「モーリーファンタジー」などを展開してきたが、顧客ニーズの変化に対応するため、新たな顧客層の開拓を目指している。
新業態の特徴は、世界観の演出とSNS活用を通じてZ世代の興味や共感を呼ぶエンターテイメントモデルであることだ。「Feedy」という名称には、SNSのタイムライン”Feed”のように新しい刺激やコンテンツに彩られた場所、思わずSNSで共有したくなる体験が生まれる遊び場という意味が込められている。
イオンファンタジーは、この新業態を通じて「あそびの開発力」という自社の強みを活かしつつ、ターゲット層を若年層にも広げる戦略を展開する。同社はすでに2023年にプレイグラウンド「ちきゅうのにわ」を、2024年にはカプセルトイ専門店「カプセル横丁」、プライズゲーム専門店「クレーン横丁」を開発し、繁華街など新たなエリアへの出店を進めている。これらの新業態は、外国人観光客を含む多様な顧客層から好評を得ているという。
「Feedy Diner&Arcade」の具体的な施設内容や提供サービスの詳細は明らかにされていないが、アメリカンダイナーをモチーフにした空間デザインや、Z世代の興味を引く飲食メニュー、最新のアミューズメント機器などが導入されると予想される。また、SNSでの情報発信や共有を促進する仕掛けも用意され、顧客体験をSNSでのコミュニケーションにつなげる工夫がなされると考えられる。
イオンファンタジーがイオンモール茨木を出店場所に選んだ理由は明確にされていないが、大阪府茨木市という立地特性や、イオンモール茨木の集客力を評価したものと推測される。同社は今後も、顧客ニーズの多様化に対応し、新たな顧客層を獲得することで持続的な成長を目指す姿勢を示している。
商業施設業界では、若年層の消費行動や価値観の変化に対応した新たな施設開発が課題となっている。「Feedy Diner&Arcade」の展開は、Z世代を中心とした新たな顧客層の開拓と、アミューズメント施設の新しい可能性を示す取り組みとして注目される。同業他社や商業施設デベロッパーにとっても、若年層向け施設の開発やマーケティング戦略を考える上で、参考になる事例となりそうだ。
イオンファンタジーの新業態「Feedy Diner&Arcade」が、Z世代の心を掴むエンターテイメント空間として成功を収めるか、また今後の展開がどのように進められるのか、業界関係者の注目が集まっている。以下、施設概要と画像を株式会社イオンファンタジーのプレスリリースから引用。
施設概要
施設名:Feedy Diner&Arcade(フィーディー・ダイナ―・アンド・アーケード)
所在地:大阪府茨木市松ケ本町8-30-3 イオンモール茨木 4階
面積:約552坪
オープン予定時期:2024年11月下旬