アークランズ×ヤマダの共創が須坂で第6弾 郊外型「住生活スクエア」の完成形めざす商業施設
長野県須坂市において、アークランズとヤマダホールディングスが共同で展開する新たな商業施設「アークスクエア須坂」が、2025年8月6日より順次開業する。生活関連分野の異業種が連携し、地域住民のくらしをトータルに支える“総合生活提案型ショッピングスクエア”として構築されており、今回の須坂出店は両社による6施設目の共同プロジェクトとなる。
本施設は、ホームセンター「ムサシ」および家電量販店「ヤマダデンキ Tecc LIFE SELECT」を核店舗とし、それぞれが得意とする商品領域を生かして住生活全般をカバーする構成が特徴だ。加えて、リフォーム専門店「アークホーム」やペット用品に特化した「NICO PET」なども揃い、日常消費から高付加価値商品までを一挙に揃えるワンストップ型の業態が展開される。
敷地面積は約34,593㎡、総売場面積は約28,800㎡と広大で、駐車場は約1,200台、駐輪場も50台を備える。上信越自動車道・須坂長野東ICから車で5分という好立地も含め、商圏は須坂市内にとどまらず長野市や中野市方面まで広がると見られ、広域集客を見込んだ構成がうかがえる。
本施設の注目点は、単なる複合施設ではなく、異なる業種が連携してライフスタイル全体に提案を行う“共創型”の施設である点にある。例えば、DIYや園芸用品、建築資材を扱うホームセンターと、家電・インテリア・玩具まで扱う量販店が一体化することで、住宅のメンテナンスから家族の日常までを包括的に支援する。「住宅所有率が高く、自家用車による購買が主流」という地方都市ならではの需要に応える施設モデルといえる。
また、同種の開発が茨木(大阪府)や流山(千葉県)などで先行しており、今回の須坂出店はそのスキームを地方中核都市へと展開する形となる。業態間の重複を回避しつつ相乗効果を狙うレイアウト、さらにはLTV(顧客生涯価値)の最大化を見据えた高関与商品の配置など、商業施設としての収益構造にも工夫が凝らされている。
アークランズは、スーパービバホームやアークオアシスの運営を通じて蓄積した多業態連携ノウハウを活かし、ヤマダホールディングスは住空間・リフォーム領域の提案力を背景に、この複合型開発を全国展開の柱と位置づける。そうした背景の中での須坂進出は、地方都市における“住生活提案型モール”の完成形として、今後の郊外型商業施設戦略に一石を投じる存在となりそうだ。アークランズ株式会社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
■施設概要
施設名称:アークスクエア須坂
所在地:長野県須坂市井上854番地1
オープン日:2025年8月6日
総売場面積:約28,800㎡
敷地面積:約34,593㎡入店店舗:
➀8月6日オープン
ホームセンタームサシ、NICO PET、
アークホーム➁8月29日オープン
ヤマダデンキTecc LIFE SELEC駐車場台数:約1,200台
駐輪場台数:約50台