アルペン、所沢市に初進出 新商業施設内に「スポーツデポ」オープン 体験型売り場で差別化図る
スポーツ用品大手のアルペンが、埼玉県所沢市に新たな商業施設「エミテラス所沢」がオープンするのに合わせ、同施設内に「スポーツデポ」の新店舗をグランドオープンする。アルペンにとって所沢市への初出店となる今回の新店は、日常のライフスタイルからスポーツ、アウトドアまで幅広いニーズに対応する総合スポーツ専門店として、地域の顧客層の取り込みを図る。
新店舗の特徴として、ランニング、スニーカー、アウトドアウェアの3つのカテゴリーに力を入れている点が挙げられる。ランニングコーナーでは、新国立競技場と同じ素材の床材を使用し、シューズの試し履きで本格的なグリップ感を体験できる環境を整えた。取り扱いブランドも充実しており、アシックス、ナイキ、アディダスなどの人気ブランドに加え、オンやホカオネオネなど話題のブランドも豊富に取り揃える。
スニーカーコーナーでは、ナイキのエアマックスやニューバランスの574、373といった人気モデルを中心に、アディダスやプーマの自社オリジナルモデルも展開。さらに、ウォーキングシューズなど機能性重視の製品も用意し、幅広い顧客ニーズに応える品揃えとなっている。
アウトドアカテゴリーでは、ザ・ノース・フェイスやコロンビアといった人気ブランドのウェアを中心に、カジュアルからアウトドアシーンまで対応可能なアパレルやアクセサリー類を豊富に取り揃える。バッグ類も充実しており、通勤やスクール用途から小型サイズまで、幅広いラインナップを用意している。
これらの主力カテゴリーに加え、サッカー、バスケットボール、野球などの競技スポーツ用品も幅広く取り扱い、地域のスポーツ愛好家のニーズにも応える構成となっている。
アルペンは2024年6月期の業績で売上高2,529億円、経常利益53億円を計上しており、業界大手としての地位を確立している。今回の所沢市への進出は、同社の出店戦略における重要な一手と位置付けられる。新しい商業施設内への出店により、集客力の向上と地域密着型の店舗展開を図り、さらなる業績拡大を目指す狙いがあると見られる。
スポーツ用品業界では、eコマースの台頭や消費者のライフスタイルの変化により、実店舗の役割が問われている。アルペンの今回の新店舗は、体験型の売り場づくりや幅広い商品ラインナップを通じて、実店舗ならではの価値を提供し、オムニチャネル戦略の強化につなげる試みと言える。今後、この新店舗の成果が注目されるとともに、同社の更なる店舗展開や事業戦略にも影響を与える可能性がある。以下、株式会社アルペンのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
■店舗概要
店 舗 名 :スポーツデポエミテラス所沢店
住 所 : 埼玉県所沢市東住吉10番1号 エミテラス所沢3階
電話番号 : (04)2921-7110
オープン日:2024年9月24日(火)10:00オープン
営業時間 :10:00~21:00
店舗 URL :https://store.alpen-group.jp/store_search/detail.php?shopid=7669