やよい軒、守口と一宮に新CI店舗を同日開業 “上質な和”を体現する新モデル出店が拡大
定食レストラン「やよい軒」を展開するプレナスが、守口ジャガータウン店および一宮公園通店の新規出店を進めている。今回の2店舗はいずれも、2023年に刷新したロゴ・シンボルマークを全面的に反映した新しいブランドイメージの店舗であり、同社が進めるリブランディングの流れを象徴する出店である。店舗外観にはモダンな明朝フォントのロゴを据え、日本語とアルファベットを組み合わせた視認性の高い構成とした。さらに、シンボルマークには“YAYOI”の文字構成をモチーフにした暖簾を組み込み、右下にひらがなの“やよい”の落款をあしらうことで、同ブランドが掲げる“上質な和”を表現している。ブランドカラーとして設定された「やよいレッド」と「やよい若草」による配色は、新CIの象徴的な要素であり、今後の店舗展開における統一感の強化を意図したものといえる。
店内は“上質な”空気感の創出をテーマにデザインされ、壁紙には「彌生軒」の歴史的資料をモチーフとしたビジュアルを採用した。新ロゴと一体となる空間デザインを構築することで、料理だけでなくブランド体験全体を通じて価値を感じられる店づくりを目指している点が特徴である。また、席で落ち着いてメニューを選べるよう、テーブルにタブレット端末を配置している。注文オペレーションの最適化と滞在のしやすさを両立させる仕様であり、近年の同社が取り組む店舗体験の高度化を端的に示している。さらに“おかわり処”の設置や食後の滞在にも対応する店舗限定デザートの提供など、時間消費型の利用に配慮したサービスを導入している点も共通した特徴である。
守口ジャガータウン店は、大阪府守口市の商業集積エリア内に位置し、日常利用層とファミリー層が交差する立地特性を持つ。一方、一宮公園通店は愛知県一宮市のロードサイドエリアで、車移動を前提とした生活導線に寄り添う環境である。いずれの立地も、“上質”を打ち出した新店モデルがフィットしやすいエリアであり、滞在性を重視したサービス構成との親和性が高い。周辺にはファミリーレストラン、和食チェーン、ラーメン店など多様な飲食競合が存在するが、タブレット注文や限定デザートなどの付加価値により、単なる定食提供にとどまらないブランド体験を志向している点が差別化要素といえる。
プレナスは国内363店舗のネットワークを持つ中で、今回のような新CI採用店を継続的に展開している。店舗デザインの刷新は外観・内装の更新にとどまらず、サービス設計、メニュー選択体験、滞在価値の向上といった複合的な改革として位置づけられている。守口と一宮の2店舗は、その新モデルが複数地域で同時に導入されている事例であり、ブランド再構築フェーズの着実な進展を示す動きである。今後の商業施設やロードサイドにおける出店でも、新CIを軸とした空間づくりは継続されると考えられ、地域特性に応じたブランド体験の提供がどう深化するかが注目される。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
■やよい軒 守口ジャガータウン店 概要
・住 所:〒570-0017 大阪府守口市佐太東2-6-8 ジャガータウンウエストビル2F
・営業時間:10:00~23:00
・席 数:90席
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■やよい軒 一宮公園通店 概要
・住 所:〒491-0842 愛知県一宮市公園通6-2
・営業時間:10:00~23:00
・席 数:70席







