“いちばん近いハワイ”が高架下に──西荻窪に「コナズ珈琲」都心3店舗目、時間無制限の滞在型業態で勝負
JR西荻窪駅から徒歩4分、吉祥寺方面へ続く高架下エリアに、ハワイアンカフェ・レストラン「コナズ珈琲」が新たに出店する。運営は株式会社KONA’S。2025年6月26日にグランドオープンを迎える「コナズ珈琲 西荻窪店」は、全国49店舗目、東京23区では足立・板橋に続く3店舗目となる。
「コナズ珈琲」は、トリドールホールディングス傘下の飲食ブランドであり、「いちばん近いハワイ」を掲げたハワイアンコンセプトのカフェレストラン。近年では郊外のロードサイド店舗を中心に展開し、滞在時間を制限しない空間設計や高単価メニューでファンを増やしてきた。
今回出店する西荻窪店は、改札から近い全長200メートルの高架下区画に立地。リノベーションが進む同エリアでは、近年個人店や飲食ブランドの出店が相次いでおり、地域に根差した新しい商業動線の一端を担う形となる。
店内は1階にカウンター席、2階には2人掛けを中心としたゆったりしたテーブル席を配置。テラス席では愛犬同伴が可能で、地域の暮らしに馴染む設計がなされている。さらに西荻窪店では駅近という立地を活かし、アルコールメニューを拡充。「マッケンチーズ」や「トリュフ風味のミックスナッツ」など、ワインに合うおつまみ類を揃え、カフェ利用に加えバー利用のニーズにも応える。
ハワイアンカフェ業態はこれまでにも海外ブランドによって日本に導入されてきたが、多くはコロナ禍の影響を受け、都市部から撤退あるいは業態転換を迫られる結果となった。その中にあってコナズ珈琲は、ハワイの非日常感と、日本の純喫茶文化に通じる“居場所”としての機能を組み合わせることで、長時間の滞在ニーズに応え続けている。
とくに、都内の板橋店ではオープン初日に150名超の来店を記録し、現在も休日には長時間のウェイティングが発生するなど、ブランドの持続的な吸引力が実証されている。時間制限なしでゆっくり過ごせる構造は、単なるハワイ演出に留まらず、地域密着型カフェの価値を再構築するアプローチといえる。
内装にはハワイアン雑貨やサーフボードが配置され、SNS上でもヴィジュアルの魅力が話題化している。ストロベリーパンケーキやコナコーヒーなどのシグネチャーメニューとあいまって、InstagramやXを中心に情報発信力も高く、デジタル起点の集客導線も確保している。
地域カルチャーと親和性の高い西荻窪において、リノベーション高架下での出店という今回の試みは、都市型カフェの新たな定着モデルとなり得る。長く地域に愛される業態として、商業施設関係者の注目に値する出店事例といえるだろう。
以下、トリドールホールディングス参加の株式会社 KONA’Sのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【コナズ珈琲 西荻窪店 概要】
店舗名 :コナズ珈琲 西荻窪店
所在地 :東京都杉並区松庵3丁目41ー1
アクセス :JR西荻窪駅 南口から徒歩4分
営業時間 :平日10:00‐23:00(フードL.O21:30、ドリンクL.O22:00)
土日祝9:00‐23:00(フードL.O21:30、ドリンクL.O22:00)
定休日 :なし ※年末年始を除く
席数 :79席(うち、1階テラス24席)
※テラスでは、愛犬がご同伴できます。
駐車場 :なし