「N+」が大阪・ららぽーと堺に新店舗をオープン、ニトリグループのアパレル事業が加速
ニトリグループのアパレルブランド「N+」が、2024年10月11日に大阪府堺市の大型商業施設「ららぽーと堺」に新店舗をオープンする。これは株式会社Nプラスにとって46店舗目となり、大阪府では4店舗目の出店となる。
N+は2019年3月から展開を開始したブランドで、「大人の女性」をターゲットにしたアパレル事業として注目を集めている。同ブランドは、お求めやすい価格帯と着心地の良さを特徴とし、気軽にカラーコーディネートを楽しめる商品ラインナップを提供している。
今回オープンする「N+ ららぽーと堺店」は、ららぽーと堺の1階に約54坪の売り場面積で展開される。ららぽーと堺は、南阪奈道路からのアクセスも良好で、広域からの集客が期待できる立地にある。商圏人口約224万人を抱える堺市美原区の中心に位置し、200店舗以上が集積する大型商業施設であることから、N+にとっても集客力の高い好立地での出店となる。
ニトリグループは、これまで家具・インテリア分野で培ってきた「お客様の立場に立つ」という理念をアパレル事業にも適用し、より多くの顧客に豊かな暮らしを提供することを目指している。N+ブランドの展開を通じて、衣類分野においても顧客ニーズに応える商品開発とサービス提供に注力している。
商業施設業界にとって、ニトリグループのようなホームファニシングの大手企業がアパレル事業に本格参入することは、テナントミックスの新たな可能性を示唆している。従来の家具・インテリア店舗に加え、アパレル店舗も展開することで、商業施設全体の魅力向上と集客力アップにつながる可能性がある。
また、N+のターゲット層である「大人の女性」は、商業施設にとっても重要な顧客層であり、このセグメントに特化したブランドの出店は、他のテナントとの相乗効果も期待できる。特に、年齢を重ねながらも若々しさや感性を失わない顧客層へのアプローチは、商業施設全体の顧客年齢層の拡大にも寄与する可能性がある。
N+の店舗展開は、オフラインの実店舗だけでなく、オンラインの公式通販サイトも併せて運営されている。この omnichannel アプローチは、実店舗での試着や商品確認と、オンラインでの便利な購入を組み合わせることで、顧客の購買体験を向上させている。商業施設運営者にとっては、このようなオンラインとオフラインを融合させたリテイル戦略を展開するテナントを誘致することで、施設全体の競争力強化につながる可能性がある。
ニトリグループのアパレル事業への進出と積極的な店舗展開は、商業施設業界に新たな風を吹き込む可能性を秘めている。今後のN+の展開と、それが商業施設業界に与える影響に注目が集まっている。以下、株式会社ニトリホールディングスのプレスリリースから店舗概要と画像を引用。
店舗名:N+ららぽーと堺店
所在地:大阪府堺市美原区黒山22-1 ららぽーと堺 1階
⾯積:約54坪
開店⽇:2024年10⽉11⽇(⾦)
営業時間:【平日】10:00~20:00 【土日祝・特定日】10:00~21:00