業態を集中させ売上を加速させる戦略
私が大学院でアメリカに行っていた時に流行していたアパレルブランドがアバクロ。高校生から大学生まで見渡す限りアバクロでした。アメリカの大学院、特にMBAの場合は社会人経験者や仕事をしながら学位を取得しようとする人が多いのである程度年齢が上のこともあり、アバクロを着ている人はそんなに多くはありませんでした。割と多くの人がバナナリパブリックを着ている人が多かったです。アメリカブランドながらシックでアダルトなイメージの同ブランドは大衆向けというよりもミドルアッパー層に受けが良いのがバナナリパブリックだった記憶があります。それから20年でバナナリパブリックは日本に早々に上陸し、百貨店と商業施設に出店しファンを獲得していきました。今や国内50店舗を超えるほどの店舗展開をされています。
ただし面白いのがプロパーのお店が20数店舗アウトレットが30数店舗有るという点です。アウトレットの方が多いということはプロパーの在庫が常に豊富でプロパーのお店の在庫を常にフレッシュに保っているということなんだと思います。そのアウトレットの店舗を今回新たに出店するというリリースが出されておりましたのでその戦略について考えてみました。今回は千葉県市川市にあるニッケコルトンプラザにアウトレット業態での出店となるのですが、千葉県内には既にプロパー店舗がららぽーとTOKYO-BAYに、アウトレットが酒々井のプレミアムアウトレット、木更津と幕張の三井アウトレットパークにあります。
その中で市川のニッケコルトンプラザにアウトレットを出店されるとのこと。市川は意外と江戸川区、江東区、葛飾区と近く都市部に住む消費者をアウトレットに集客できる可能性があります。ただし、アウトレット業態が都市部の近くに新たにできることで東京から見て奥にある酒々井、木更津、幕張のアウトレット業態の売上に影響を与える可能性もありますし、隣市にあるプロパー業態の店舗にも影響を与える可能性があります。
ただし、もう一方で千葉でバナナリパブリックに行けばアウトレットがお得に購入できるという印象を与えて千葉の店舗全体で考えれば売上をすべてあげることができる可能性もあります。いずれにせよ、今後のバナナリパブリックの動向には注目です。以下、ギャップジャパン株式会社のプレスリリースより引用。
バナナ・リパブリックがファクトリーストアをNEWオープン
ニッケコルトンプラザ店(4月28日~) 新店がオープンします。
1978年にアメリカ・サンフランシスコで創業以来、旅とサファリをテーマに、常に時代に寄り添い進化するデザインと上質な素材使い、そして着る人の個性を最大限引き出すことを大切にしてきたBanana Republic(バナナ・リパブリック)。
バナナ・リパブリックは、4月28日(水)に「ニッケコルトンプラザ」にファクトリーストアを新たにオープンします。
この度オープンするバナナ・リパブリックのファクトリーストアは、コンテンポラリーで汎用性のあるブランド本来のデザインをベースに、アウトレットモール向けに開発されたアイテムを展開します。
地域共生型SCの先駆けとして1988年11月に誕生した「ニッケコルトンプラザ」は、千葉県市川市本八幡にあるショッピングセンター。専門店が約165店舗揃う地域密着型ショッピングセンターです。
バナナ・リパブリック(@BananaRepublic)について
Banana Republicは、 1978年にサンフランシスコで創業したグローバルブランド。上質な素材使いを特徴とした上品で汎用性のあるワードローブを提供しています。考え抜かれたデザインで、本格的なものづくりに拘ったコレクションは、何度でも新しい感覚で着られ、どんなスタイルにもあうラインナップが揃っています。洋服、コスチュームジュエリー、シューズ、ハンドバッグを展開するバナナ・リパブリックのコレクションは、世界各地で展開する直営店ならびにフランチャイズ店、およびオンラインストア (https://bananarepublic.gap.co.jp/)で購入いただけます。