成田空港「Little Japan」、訪日観光客向けに期間限定ギフトセット販売 – インバウンド需要を捉えた店舗展開が加速
ENGAWA株式会社が運営する「Little Japan by OMOTENASHI Selection」は、訪日観光客の増加が見込まれる年末年始および春節に向け、成田国際空港第2ターミナルにて期間限定のギフトセット販売を開始する。
「Little Japan」は、日本全国の優れた商品や工芸品を取り扱う「おもてなしセレクション」受賞商品の専門店舗で、2024年7月にオープンした。成田空港という国際的な玄関口で、日本の魅力を体感できる場として位置付けられている。特にアジア圏からの観光客が多い中、限定商品やギフトセットの販売を通じて、訪日客の購買意欲を引き出している。
今回販売されるギフトセットは、「ISSO TEA」のオーガニック日本茶セットと、「CHOPLATE」の多機能プレートセットの2種類が用意される。いずれも「おもてなしセレクション」の受賞商品で、日本の技術や素材にこだわったアイテムが特別なラッピングで提供される。
また、2025年1月7日からは店舗ラインナップの刷新が予定されており、「簡易金継ぎキット」や「ラグジュアリーブーツ」など、新たな受賞商品が追加される。これにより、より幅広い商品群が訪日観光客に向けて展開される予定だ。
「Little Japan」の取り組みは、訪日外国人向けの新たな販売チャネルの可能性を示しており、商業施設にとってもインバウンド需要への対応の重要性を再認識させる事例である。特に、空港や主要駅、観光地近隣の商業施設において、訪日観光客をターゲットにした特設店舗の設置は、新たな収益源となる可能性が高い。
商業施設の店舗開発担当者にとっては、「Little Japan」のようなコンセプト型店舗がどのように集客力を高めているかを注視することが求められる。訪日観光客は、商品そのものだけでなく、その背景にある「日本の物語」に強く惹かれる傾向があるため、商品のストーリー性を伝える空間設計やディスプレイが今後の商業施設の差別化要因となるだろう。
さらに、2025年からはANAとのコラボレーションも開始される。ANA機内誌「翼の王国」で紹介された商品が「Little Japan」で購入可能となる取り組みは、訪日前から訪日後までの購買導線を形成する画期的な試みであり、商業施設が観光需要を取り込むモデルケースとしても注目される。
インバウンド需要が今後も続く中で、空港やターミナル駅などの商業施設は「訪日観光客が求める日本らしさ」を体現する空間作りが求められている。「Little Japan」の展開は、その一例として、今後の商業施設開発の指針となるだろう。以下、ENGAWA株式会社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
店舗概要
- 店舗名:「Little Japan by OMOTENASHI Selection」
- 場所:成田空港第2ターミナル本館4階 エアポートモール内(〒282-0004 千葉県成田市古込字古込1-1)
- 営業時間 :8:00~20:00
- 取扱商品:食品/菓子、食器・カトラリー・キッチン用品、生活雑貨、ファッション、コスメなど、幅広く展開