問われる商業施設の機能
商業施設にも色々な形があります。駅前の小さな飲食業態が集積したものも商業施設。かたや巨大な何万坪もあるような大型商業施設もそう。インターネット社会が進み何となく漫然と巨大な商業施設で時間を過ごすという時間消費型の商業施設が成り立ちにくい世の中になり、複合型商業施設のあり方が今問われる世の中になりつつあります。
商業施設で何となく時間を過ごすならスマホでアプリでなにかする、画面を見る時間のほうが大切な時代になりつつあることは寂しいことですが、技術の革新は人々の生活を変化させるのは世の常。そんな中でネットでは体験できない「こと」を体験できる仕組みづくりを各商業施設はこぞって挑戦しています。最近愛知県でOPENしたイオンでは巨大なコワーキングスペースとオフィススペースを商業施設に内包するような取り組みがなされたりしています。
今回のニュースでは池袋のランドマーク、サンシャインのお膝元サンシャインシティ専門店街アルパ3階に株式会社サンシャインシティ自らが企画・運営する空間が登場するとのこと。サンシャインシティはサンシャイン80という巨大オフィスを擁する商業施設で平日ランチタイムにはオフィスから人が溢れ出てお昼を食べることが出来ない人が出るくらい飲食店はごった返します。
そのオフィスの従業者、地域住民、サンシャインを訪れる人をつなぐ企画として有料ラウンジ、カフェスペース、定期的に入れ替わるテイクアウト業態の店舗そしてテストマーケティング用の展示・イベントスペースなどを組み合わせる店舗を運営するとのこと。いちテナントとしては実施できない複合的なサービスを商業施設側自らが企画運営する今回の取り組みは多くの商業施設で見習うところがあるのではないでしょうか?以下、株式会社サンシャインシティのプレスリリースから店内画像および施設概要を引用。
■「Sunshine City SOLARIUM(サンシャインシティ ソラリウム)」
所在地:サンシャインシティ 専門店街アルパ3F
面積:約321㎡(約97坪)
開業:2021年11月1日(月)
※2021年10月11日(月)よりサンシャインシティ内オフィス事務所にお勤めの方を対象にプレオープンしています。
営業時間:平日9時~18時 ※今後営業時間は変更になる場合があります。
協力:西武池袋本店(※1) 、ティファール (※2)、株式会社Fujitaka (※3)
※1 施設利用者向けのイベントなどの実施面での協力
※2 カフェキッチンエリアの調理器具での協力
※3 入退場管理システムでの協力
出店:BYRON BAY coffee、ネオ屋台村
デザイン設計・施工:株式会社乃村工藝社
企画・運営:株式会社サンシャインシティ
その他:原則、18歳以上の方のみ利用可能