北海道発・グルメ回転寿司「函太郎」がコクーンシティに初出店、RDCが関東圏でブランド展開を加
北海道・函館発のグルメ回転寿司「函太郎」が、2025年5月28日、埼玉県さいたま市の大型商業施設「コクーンシティ」内に新店舗をオープンする。運営を担うのは、がってん寿司や承知の助などを展開する株式会社ジーエスアール。今回の出店は、同ブランドにとって埼玉県内で初の店舗展開となる。
新店舗「函太郎 コクーンシティさいたま新都心店」は、JRさいたま新都心駅から徒歩4分の立地に位置する「COCOON2」1階に構える。同施設は、さいたまスーパーアリーナや大型オフィス群と隣接し、平日は周辺ワーカー層、週末にはファミリー層やアリーナ来場者など、広域からの集客が見込まれるエリアにある。商圏としての厚みと回転寿司業態の親和性を踏まえた戦略的な出店と見られる。
「函太郎」は、ネタの鮮度とボリューム感、そしてシャリの人肌温度へのこだわりにより、回転寿司の枠を超えた“グルメ志向”のブランドとして評価されてきた。炊きたてのご飯を使い、ネタは大ぶり、シャリは小ぶりに仕上げる「函太郎バランス」は、北海道でのブランド確立以降、東北・関東へと拡大してきた。同社は、「函館を握る」の意気込みで店舗ごとに鮮度と品質にこだわった商品提供を行っており、地域ごとのニーズにも柔軟に対応している。
RDCグループでは、ジーエスアールが運営する「がってん寿司」を中心に、埼玉県内に多数の寿司店舗を展開しているが、函太郎ブランドの出店は今回が初めて。これにより、グループ内のブランドポートフォリオを拡充するとともに、既存のがってん寿司とは異なる価格帯・ターゲット層に向けた新たな需要の開拓が期待される。
同施設内の飲食ゾーンでは近年、上質なグルメ提案型テナントの比重が高まりつつあり、「函太郎」のような高付加価値型回転寿司業態は、そうした施設側の方向性とも一致する。周辺ではファスト回転寿司チェーンの出店が相対的に少なく、同ブランドにとっては明確なポジショニングが可能なエリアである。
出店場所であるコクーンシティは、2004年の開業以来、段階的な拡張とリニューアルを経て、現在では約270店舗が集う県内有数の商業集積地に成長している。今回の「函太郎」出店により、同施設の飲食ゾーンにおけるラインアップの厚みがさらに強化されることとなる。
RDCグループとしては、がってん寿司に次ぐ看板ブランドとして「函太郎」の関東展開を進める姿勢を明確にしており、今後も県内外の商業施設における出店戦略に注目が集まる。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【新店舗情報】
【店舗名称】 函太郎 コクーンシティさいたま新都心店
【所在地】 〒330-0843
埼玉県さいたま市大宮区吉敷町4丁目263-1 コクーン2 1階
【電話番号】 048-646-5728
【営業時間】 11:00~22:30(ラストオーダー 22:00)