ラーメン屋のブランディング
みなさんは「よってこや」という名前のラーメン屋をご存知でしょうか?2019から2020前後に各地にあった店舗が次々と閉店していったので現存しているよってこやは東京2店舗、神奈川1店舗、愛知1店舗、大阪1店舗、奈良1店舗、台湾4店舗の合計10店舗のみとなりましたが1997年から株式会社大阪王将が展開してきたラーメン業態の店舗。今回そのよってこやがリブランディングを行い、その初号店をオープンするということでしたので取り上げます。
ラーメン屋の最近のブランディングは2000前後から流行り始め、器にこだわり、内装にもこだわった店舗が増加していっている。白無垢の木を使用したテーブル、カウンターに椅子。調理人もフレンチのシェフが着るようなユニフォームだったり、白い清潔感を感じられるシャツを着たりとこれまでラーメン業態へのアンチテーゼのようなラーメン=脂=男臭いからラーメン=ミシュランにも掲載されるグルメとも感じさせられるようなコンセプトを打ち出しをしている店舗が増加していきました。
今回のよってこやのリブランディングは27年前の創業当時のような“気軽に食べられるラーメン店”に立ち返り、屋台のような活気のある雰囲気を重視した外装。もともとよってこやのコンセプトは「屋台のラーメンっておいしいよね」“ちょっと帰りに寄っていこか”と思わせる店構え、デザインを地域ごとにアレンジした上で本格的な京都の醤油豚骨ラーメン店だった。今回は地域に寄せるのではなく、自社の思いである屋台ラーメンのイメージを強く打ち出したものになるとのこと。
そもそも、京都ラーメンは、大まかに分類すると3つに分類される。新福菜館を代表とする「豚骨、豚肉の出汁を用いた濃厚色醤油ラーメン」、京都ますたに総本店を代表とする「 鶏ガラ主体のスープに背脂を浮かせたラーメン」そして今や全国チェーンの天下一品を代表とする「鶏白湯ラーメン」。よってこやは 鶏ガラ主体のスープに背脂を浮かせたラーメン。屋台ラーメンのイメージに近いといえば近い。個人的にはリブランディングをしてあまり泣かず飛ばずのブランドもあるので、是非失敗せず、周りの評価に負けずリブランディング後のブランドイメージを押し続けて欲しいと思う。途中で引くとみっともないし、顧客がついて来ないので新業態で新しいファン層を築き、また国内数十店舗の展開に広げて行って欲しいと切に願う。意外とフードコートでもいける店舗イメージの気がしないでもない。以下、株式会社イートアンドホールディングスのプレスリリースから店舗概要と画像を引用。
■店舗概要
店名:よってこやラーメン センター北あいたい店
所在地:横浜市都筑区中川中央1-1-3 あいたい1階 B101区画
グランドオープン日:2022年11月25日(金)
営業時間::11:00~23:00(L.O22:30)
定休日:なし