メーカーのこだわり出店
1973年世界経済は固定相場制から変動為替相場制に移行した結果として世界経済のボーダレス化、グローバル化が進んでいった。日本経済もその際に大きな影響を受けた。その最たるものが、工場の海外移転であった。あれから50年。今やほとんどの製品は海外で製造されたものになっています。逆に日本で生産することが稀になり、希少価値があがる状態になっています。
とは言えども海外に工場を移転させることができない、しづらい製品群もあります。食品です。輸送コストと鮮度維持管理の問題で食品、特に加工食品で鮮度が重要なものに関しては国内製造をするケースがおおいです。それにも関わらず国内生産のメリットをうまくアピールできない場合も多いです。今回は敷島製パン株式会社がそれを逆手にとった店舗開発をおこなっている事例をご紹介。同社は北海道に同社のブランドであるPascoの直営店舗を複数展開しています。今回新たに1店舗を新規開業。
敷島製パン株式会社は直営店舗を北海道に限定して展開している。その理由は同社が扱っているパンの小麦に秘密がある。同社の小麦の全てではないが一部は北海道産の小麦を使用している。これらの北海道限定店舗では、地産地消のアプローチで北海道限定で同じ場所で採れた小麦を使用したパンを使ったパンをメインに販売しているとのこと。地元の消費者のために地元の食材で作り上げた商品を販売することで、地域社会に対する貢献度も向上する同時に地域社会からの支援も得られることになる好循環な戦略。
多くの企業がしたくてもできない出店戦略ですが、これを見習って工場を国内に持つ菓子メーカー、製パンメーカー、製粉メーカーなどはご当地店舗の開発をおこなっていっても良いのではないかと思わされました。敷島製パン株式会社におかれましては、今後ますますPascoブランドが著名になり、人気になっていくことを期待がつのります。
以下、敷島製パン株式会社のプレスリリースより画像と店舗概要を引用。
【店舗概要】
店舗名:Pasco夢パン工房 札幌アピア店
所在地:札幌市中央区北5条西3丁目
TEL:011-209-1350
営業時間:7:00~21:00