ネイバーフッド型商業施設の需要が高まる
日本にはうまい表現がいくつもありますが、商業施設を表現する上で重要な日本語はハレとケではないかと思います。ハレの日は特別な時に行く場所。テーマパークだったり、美術館だったり、大型商業施設だったり、行く目的がはっきりしていて「毎日いかない」場所がハレの日の場所。他方で毎日デイリーで行く場所、毎週家族で行く場所はケの場所。生活者にとってハレの日の場所よりもケの日の場所の方がとても意味があります。
毎日通って、毎日何かを消費する場所。商業施設で言えば日々の買い周り商品を販売している場所がそんな場所になります。今全国でそんなデイリーの買い周り商品を販売する商業集積、商業施設が増加しています。その背景には、GMSの不調などの背景もありますが、人口動態の変化が大きいのではないかと思っています。
高齢化が進み始めており、日々の買い物を1マイル(1.6KM)内で気軽に購入できる場所で購入している層が増えているのではないかと思います。生活者のニーズに答えるそれがネイバーフッド型商業施設の役割であり、意義なのではないかと思います。今日は大和ハウス工業株式会社のフレスポが新規でOPENしたというニュースをお届けします。
大和ハウス工業株式会社は地方の幹線道路にフレスポを数多く展開されていらっしゃいます。どのフレスポもその地域の生活者にはかけがえのない買い物スポットになっており、同社のドミナント・生活者に密着したMDは素晴らしいといつも考えさせられます。フレスポのようなネイバーフッド型で生活者密着型商業施設は今後も日本全国でニーズが増してくることが考えられます。軽飲食業態、生鮮スーパー、ドラッグストアなどの事業者さまは今後のネイバーフッド型の商業施設には注目です。
以下大和ハウス工業株式会社のプレスリリースより抜粋。
「フレスポ土崎」グランドオープン
■新たにリニューアルした複合商業施設が完成
大和ハウスグループである大和リース株式会社(本社:大阪市中央区、社長:森田俊作)は、秋田市に複合商業施設「フレスポ土崎」を2017年4月6日(木)にグランドオープンします。
「フレスポ土崎」は、1996年にオープンした土崎ポートスクウェアを新たにリニューアルし、ドラッグストア、酒販店、携帯ショップ、飲食店など、地域の皆さまの毎日のお買い物に便利な複合商業施設となっています。■施設概要
施設名称:フレスポ土崎
所在地:秋田県秋田市土崎港北7丁目77-1 他
敷地面積:8,593.30㎡
延床面積:2,157.55㎡
店舗数:4店舗
構造規模:鉄骨造平屋建(3棟)、木造平屋建(1棟)
駐車場台数:132台
駐輪場台数:112台
想定来場者数:約18万人/年間
想定売上高:約9億円/年間
総事業費:約9億円
ホームページ:http://www.e-frespo.com/tsuchizaki/