コクーンシティ、リニューアルでアウトレット2店舗を誘致
ゴールデンウィークも終わり商業施設に関わる皆様もコロナの終焉と今後の商売の方向性を感じさせられた1週間となったのではないでしょうか?思ったより数字が伸び切らなかった。そんな商業施設、店舗様もいらっしゃると思います。現在の商業において現状を打破するための施策はいくつかあります。
たとえばDX。デジタルトランスフォーメーションの略でこれについては定義が本当にあやふやでDXを販売している大手企業の方も何を販売しているかわからないとおっしゃるほど混沌としているのがDX。現在の商業をデジタルを使うことで方向転換し新たなマーケットを目指すというのが本来のDXの形ですが、現状だとO2OみたいなECと連動するみたいなものもDXだとおっしゃる事業者も少なくなりません。
次にあげるのが用途転換。商業施設に限った話ですが、商業施設の用途転換を行い、新たなニーズに対応することで、施設の魅力を高める取り組みです。例えば、マンション、公共施設、ホテル、オフィスビルなどへの転換が考えられます。集客を行えないのであれば一部用途転換し居住者を増やし、市場を作り上げるというウルトラCな方策。
そして地域との連携なども現状打破の一つの形です。地域住民や地域事業者と連携し、地域の活性化や地域固有の魅力を生かした施策を展開することで、商業施設の魅力を高める取り組みですが、最近では多くの商業施設が開業時から地域社会との連携は行っているところが多いので、より一歩進んだ地域社会との関わり方として行政機能との連携などが施設のカンフル剤として機能する可能性はあります。
最後にCS・CXの向上で現状を打破する方法。顧客体験(CX)や顧客満足(CS)を向上させることで、リピーターの獲得や顧客満足度の向上を図る施策。そのためにはまずは顧客をよく知ることが大切になります。当該地区の顧客がどういう特性でどういうニーズが有るのかをしっかりと把握する必要性があります。今回のニュースでは片倉工業株式会社のコクーンシティ(さいたま新都心)の期間限定ショップがCSを考えたMD計画の上で配置されているのではないかと思いご紹介いたします。
コクーンシティでは2023年夏に移転や新店のオープンが相次ぐ。ラコステは売り場面積拡大、ローラアシュレイの埼玉県内の初店舗、ネイルサロンのファストネイル、車のサブスククールミントそしてリラクゼーションのル・タンが常設店として出店する。他方で期間限定ショップでオリヒカハーフマーケット、ビーカンパニーアウトレットが出店する。期間限定ショップのこの2店舗の特徴としては顧客に対して期間限定でありながらコストメリットを打ち出す店舗となる。このタイミングにここに行かないと買えないという特別な体験を販売している場所となるので、しっかりと集客が行える店舗2店舗なのではないかとおもう。定期的にあっと驚くリニューアルをつづけるコクーンシティは今後の注目が集まる。以下、片倉工業株式会社のプレスリリースから画像と期間限定ショップ2店舗の店舗概要を引用。
■オリヒカハーフマーケット <メンズ・レディス>
・OPEN:23/5/3(水・祝)~7/9(日)
・フロア:コクーン2・3階
ORIHICAのコンセプトは“key to the new lifestyle”。メンズ・レディスのビジネス&ビジカジスタイルを、カテゴリーの枠にとらわれず、自分だけのスタイルを編集して楽しむブランドです。HALF MARKETは、ハーフの価格、ハーフのコスト、ハーフのオペレーションで、ハーフな心地よさをご提案する、期間限定のオリヒカポップアップストアです。■ビーカンパニーアウトレット <インテリア・雑貨>
・OPEN:23/6/16 (金)~24/1/28(日)
・フロア:コクーン2・1階
20代から30代の女性・ヤングカップルを対象に「インテリアはファッション!」をテーマとして家具や雑貨を販売。初めての一人暮らしや二人暮らしを応援する、デザイン性豊かでインテリアコーディネートが楽しくなるアイテムを取り揃えています。