インクルージョン推進:檸檬会による『バーガーキング』新店舗オープンと商業施設の地域社会貢献への新たな一歩
商業施設に求められる機能が商業という機能だけではなく、地域社会の一員としての役割を求められるようになり久しい。地域社会に貢献し、地域社会を支えるメンバーとなるためにSDGs達成に向けた具体的なアクションの実施だけでなくダイバーシティ、インクルージョンに関してもアクションを求められている。しかしながら具体的なアクションが見当たらず悩まれている商業施設、テナントの方々も多いのではないでしょうか?今回は店舗が積極的にインクルーシブな店舗を運営するというニュース。
保育園の運営や障がい者福祉事業などを行う社会福祉法人檸檬会は、地域社会への貢献とダイバーシティ、インクルージョンの推進に向けた具体的なアクションを実施しています。奈良県の大学跡地を活用し、「ここで働き、学び、遊び、暮らす。すべての人が躍動できる社会」をコンセプトに、教育と福祉の総合拠点「ソーシャルインクルージョンヴィレッジ」を2023年春にオープンしました。これは、障がいの有無にかかわらず、すべての人が共に生きがいを感じながら生活できるコミュニティの実現を目指したものです。
檸檬会は、これまでに約70施設を11都府県で運営してきましたが、新たな取り組みとして、2022年4月20日に大阪市港区に『バーガーキング 大阪ベイタワー店』をオープンしました。この店舗は、障がいのある方々を就労継続支援A型事業所として雇用し、彼らが社会で活躍できる場を提供することを目的としオープンしました。また、2024年3月14日には兵庫県尼崎市に『バーガーキング阪神尼崎店』をオープンします。これらの店舗は、障がい者が最低賃金以上の収入を得られる環境を提供し、安定した運営と業務習得しやすい環境を整えることで、障がいの有無にかかわらず働き続けることができるようサポートしています。
これらの取り組みを通じて、檸檬会は障がい者だけでなく、社会全体がよりよい暮らしを享受できるインクルーシブな社会の実現に貢献しています。飲食チェーンのフランチャイズ事業としての成功も、障がい者の雇用創出に積極的に取り組むことで、地域社会におけるダイバーシティとインクルージョンの推進に一層の力を注ぎます。今後も檸檬会は、障がいのある方々が社会で活躍できる場所づくりを進め、社会全体の持続可能な発展に貢献していくとのこと。注目したいのが彼らの事業と従業者に対する姿勢。継続就労支援A型事業所でありながら、従業者の方がこの事業所での経験を元に一般企業に就労したいと希望される方がいらっしゃれば、この事業所を卒業していくこともサポートしている。
檸檬会がオープンする『バーガーキング阪神尼崎店』は、新鮮な食材を使用した直火焼き100%のビーフパティやワッパーが特徴であり、障がい者を含むすべての従業員がいっしょに働く店舗として、地域社会に美味しいハンバーガーを提供し続けるとともに、障がい者の雇用創出にも積極的に取り組んでいます。これは、単に美味しい食事を提供するだけでなく、地域社会に貢献し、インクルーシブな社会の構築に向けた檸檬会の強いコミットメントを反映しています。以下、社会福祉法人檸檬会のプレスリリースから今回オープンするバーガーキング阪神尼崎店の店舗概要と画像を引用。
店舗情報
・名称:バーガーキング阪神尼崎店
・所在地:〒660-0861 兵庫県尼崎市御園町54 カーム尼崎1F
・TEL:06-4950-8552(直通:就労継続支援事業所 レイモンドBK尼崎)
・営業時間:10:00〜21:00(年中無休 ※年末年始除く)